逆襲の90年代

〝モーレツア太郎〟と〝いくじなし〟と〝イワンのばか〟が入ってないのは個人的にはマイナスポイントだが、あ、あと〝何処へでも行ける切手〟も、でもまあベスト盤としてはまあまあな選曲か。
筋少をゲラゲラ笑いながら聴ける人とは金輪際お友達になれんなあ、と暗い目をしてつぶやいてみる、草木も眠る丑三つ時。〝踊るダメ人間〟はしみじみと名曲だ。


PANDORA(初回限定盤)(DVD付)

PANDORA(初回限定盤)(DVD付)

LAZZARO

LAZZARO

瀧川一郎信者の後輩(♂)にダビらせてもらいましたすまん(笑)。
『PANDORA』は、なにげに私の好きな曲ばかりが収録されているので、これはけっこう聴きそうな感じ。確かに、音は良くなったのかな音圧はかなり上がりましたよね。しかしあのBOX仕様は、言っちゃあなんですがとてもお値段に見合ったものとは思えなかったんですがどうですか皆さん。あの箔押しが実はモノホンのダイヤだったとかいうんでなければ(失笑)。正直写真集にしても、それこそこないだ出たナイトメアのアルバムのおまけ写真集の方がよっぽど豪せ…げふっごふっ DVDは今度後輩に見せてもらいます。
で、『LAZZARO』ですが、予想外にかっこよくってビビリました。って、予想外かよ。いやほんとすみません、正直そこまで期待値高くなかったのよ(苦笑)。白状しますが音人のディスクレビューで金光編集長が大絶賛してるのを、うっかり失笑しながらナナメ読みしてたのはワタクシでございます。ここに懺悔。なんというのかな、17年前のD'ERLANGERの基礎っつーか土台の上に、DIE IN CRIESやらBODYやらCRAZEやらBUGやら、メンバーそれぞれがその後やってきた、通過してきたバンドのエッセンスがきっちり乗っかった上で、ちゃんと2007年のD'ERLANGERとして消化されてる。かといって、妙にどっかり腰を落ち着けちゃってる雰囲気じゃなくって、すごく〝攻め〟の姿勢を感じる。久しぶりに集まって、同窓会的に楽しく合わせてみました、なんていうんじゃ全然ないな。17年前をリアルタイムで知る年寄り(笑)以外にも、胸倉ひっつかんでおらおら耳の穴かっぽじっててめーら聴きやがれコンチクショウ、と横っ面ひっぱたくような、アグレッシヴなアルバムになってるですよ。これはうかつだった、嬉しい誤算だ。そうか、やつら本気なのだな(笑)。
『PANDORA』収録曲と比べると、kyoちゃんがホントに上手くなってて(微笑)。艶のあるいい声。でもって、SEELAさんすっごくカッコよくなりましたね。いい具合に渋みが出て。菊地さんはなんつーか、17年前の写真そのまま差し替えてないかっつーくらいに変わってませんけど(苦笑)。



せっかくこれだけやる気に満ち溢れた(笑)アルバム作ったんだったら、ちゃんとツアーやってくれないかしら。東京の追加のみじゃなくってさ。まあそれを言うなら、筋少もなんだけど。ちなみに後輩は、D'ERLANGER野音はありとあらゆる先行ももちろん一般発売もあえなく玉砕し、Zepp東京の追加公演に一縷の蜘蛛の糸をつなぐ模様です。まあ頑張れ。
(今〝くものいと〟と打ち込んだら一発で〝蜘蛛の意図〟と変換された私の愛機)