MAXIMO PARK/Our Earthly Pleasures

- アーティスト: Maximo Park
- 出版社/メーカー: Warp Records
- 発売日: 2007/05/08
- メディア: CD
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…と思わず職場で口走ったら、ひとりにはカンペキに鼻であしらわれたのだがもうひとりには、ああ言われてみれば、と控え目に賛同してもらった(笑)。いや、パッと聴いた感じは全然違うよ。相変わらずテンション高いし、テンポ速いし踊れるし、プロデューサーがギル・ノートンだからかどうかは知らないが、かなりギターはザクザクいってて、全体的にロックっつうか、パンクっぽい。んですが。
リード・シングルの〝Our Velocity〟、サビの部分を鼻歌かましながら、なぜか私のアタマにふっと浮かんできたのは、目ん玉ひんむいてシャツをはだけて、くねくねと腰をふってビロードのような奇声を発するモリッシーさんだった(笑)。ハイテンションなアレンジのコーティングを取っ払って、歌メロだけ脳内再生してみれば、ぬらりとつかみどころがないくせに、妙にポップで、かつクラシカルな感触が耳に残る。そのへんが、ちょっとスミスっぽいと感じたわけで、んでたぶんこの人たちが、フランツ・フェルディナンド以降の雨後の筍〝その手の〟バンド群の中でも、ことさらに私のアンテナに引っかかってしまう理由、でもあるのかと思う。知らんけど。そういやポール・スミス氏の、声を張り上げた時の喉がつっかえたような裏返り方ってのも、なんとなくモリ様を彷彿とさせないか。ていうか、系統としちゃ同じだ。こう、なんだ。キモさの方向性が(笑)。
『A Certain Trigger』は発売後しばらくしてから買って、それから1ヶ月近く他の音をなんにも受けつけなくなってしまうほど聴きまくったのですが、それほど強烈に〝クセになる〟、あの1stはアルバムであったわけですが、しかしその時に思ったのは、ああこんなテンションMAXのアルバム作っちゃったら2枚目以降は絶対失速するなー、と。なんと失礼なヤツ、って私だよ私。なんというか、非常に一期一会的な爆発力を感じたのであります、1stからは。でこの2nd。確かに、1stに比べればフックは減ってるかもしれないけど、後半はちょっとだれるかなあという気がせんでもないけど、そのかわりスルメなメロディがじゅうぶん楽しめる。よく出来てますよ。やっぱり美味しいメロディ書ける人たちは強い。これもまた、しばらくヘヴィ・ローテーションだな。③とか⑪なんかの、ミドルテンポの曲が、思いがけずよい。お気に入り。
キモさは〝Aplly Some Pressure〟には負けるが(笑)、これもじゅうぶんオカシイ。
何度見てもヘン。