BUCK-TICK/遠藤ミチロウ/6.23 Zepp FUKUOKA

友人3名のチケットが、大阪と熊本それぞれまったく別に、ぴあとファミマで発券しているにも関わらず、なんと連番。ちなみにその友人A&B(大阪から遠征)と友人C(熊本から遠征)は、私と共通の友人というだけでまるっきりの初対面。すごいなあ、こんな偶然ってあるんだな。あんまりびっくりしたので、思わず写メってしまったですよ。
開演10分前くらいに入場。土曜日だからもう少し盛況かしらと思ってたのですが、案外そうでもなかった。後ろのブロックは、相当快適だった(笑)。後ろから2番目のブロック、星野側で観戦。とこんなん書いてたら、近くにいた人には特定されてしまいそうだ(失笑)。そのくらいの人口密度…げふんげふん、いや前方はそれなりに埋まってましたよ。



ドアーズ“The End”のSEと共に、遠藤ミチロウさん登場。ものすごく楽しみにしていたのですが、期待以上。アコギ2本とドラムというセットながら、とてつもなくパンクでアグレッシヴ。ドラムの茶谷さん、すごい。パーカッシヴなんだけど不思議な、うねるようなグルーヴがあって、本当にかっこよかった。全然曲予習せずに行ってしまったのですが、セットリストはあれは、M.J.Qでやってる曲なのかしら。じゃあキュウちゃんは、いつもミチロウさんとやる時はあんな感じで叩いてるのかしら。1曲目はあれは、スターリンの“虫”か? いかんいかん、勉強しなくては。“天国の扉”にシビれまくった。
“囁き”もやってくれました。「BUCK-TICKで1番いやらしい歌だと思います(笑)」と言いつつ。トリビュートCDよりも、さらにパンクで踊れるアレンジ。それにしても、御年56ですってよミチロウさん。みえませんなあ。声もド迫力。MCは可愛らしい(笑)。いやほんと、こういう機会でもなければなかなか生でライヴを拝見するようなこともなかったでしょうから、呼んでくれたBUCK-TICK兄さんと、福岡まで来てくれたミチロウさんに感謝。
…と、ここで終わっとけば美しくまとまったのに! ラストに、スペシャルゲストとして登場した今井寿氏の、あまりといえばあまりなヴィジュアルショッカーぶりに、すっかり持ってかれてしまってもはや記憶もおぼろげですよ! どうしてくれるの今井さん! なんかあの、妙にウェービーなロングヘアと、どうにもうさんくさいヒゲ面が、ええと、こうバッハというかニュートンというか…追いはぎにあった中性ヨーロッパの没落貴族というか…(爆) 黒Tシャツにジーンズという、まるっきりの楽屋でくつろぎスタイルだっただけに、よけいに胡散臭さ増幅。私が知る限りの過去17年ほどにおいても、今井氏に関してはそりゃあもういろんなヴィジュアルの変遷を経てきているわけですが、今のヴィジュアル(というか、このセッション時の)ほどインパクト絶大なものはかつてなかったと断言できる。フロアを転げ回って本気で腹抱えて笑ってたのは私だ。すまん。あ、セッションしたのはたぶん“ワルシャワの幻想”というやつ。「メシ喰わせろ!」ってやつ。今井さんがえんえんノイズギターでヘンな音を出しまくり、ミチロウさんが拡声器持って跳ねまくってました。
時計持ってなかったので推測ですが、1時間ほどのステージ。楽しかったなあ。また機会があれば、今度はもっと小さいハコで見てみたい。フロアもけっこう盛り上がってた。


で、BUCK-TICK。セットリストはたぶんこんな感じ。
・ANGELIC CONVERSATION
・Baby,I Want You
・BUSTER
・MY FUCKIN' VALENTINE
・GIRL
(こっから順不同)(要は忘れた)
ノクターン
夢魔
・新曲(“スパイダー”)
・ROMANCE
RENDEZVOUS
・ICCONOCRASM
EN
・DIABOLO
・新曲(“モンタージュ”)
・MY EYES&YOUR EYES
・スピード


なんか抜けてるような気がするので、あてにしないで下さい。横浜、仙台と今のとこセットは同じみたいですね。


■とにかくアタマっからアガりまくりの選曲にびびる。“Baby〜”から“GIRL”まで、息をつく間もなくノンストップ踊りっぱなし。あっちゃん、しょっぱなから水かぶったり噴いたり(これが実にウマい)で、テンション高い高い! MCも、妙にハキハキと喋っていて(笑)、たいへんご機嫌。
■そして、あんなに何かといえば「ありがとう」を連発していたあっちゃんも初めてかも。
■普段着姿だとどう頑張ってもニュートンだった今井先生、白ジャケットに黄色のフリル(だよね?)シャツに柄パンツで、むやみにキラキラしていてまるで某Aルフィーの某T見沢氏のようd(以下自粛)しかし、先ほどに比べて衝撃度が薄かったのは、おそらく髪型とヒゲのインパクトに見合った衣装だったからでしょう。何事もバランスというものは大事だ。
■ちなみに、敦司さん黒のスーツにインナーはタートルネックのノースリーブ(途中でジャケット脱ぐ)、英彦さん黒スーツに黒シャツ、ユータ黒スーツに黒のカットソー(たぶん)。アニイは、ラメどころの騒ぎではない豪勢な輝きを放つ黄金のジャケットに、赤のパンツ。なんかどっかで見たことあるなあ、とふと思い出したのがあれだ。美川憲一のモノマネをするときのコロッケの衣装だ。(ええっ)
■アンコールで今井先生が着用していたのが、福岡限定のPARADETシャツ? 濃紫。
■“RENDEZVOUS”“MY EYES〜”は、ナマで聴くとキラキラ感がよりぶっとく聴こえて実にかっこよかった。
■“夢魔”のユータのアクション(特にイントロ)が、あんなにおもろ可愛かったとは知らなんだ(笑)。指摘されて初めて気がついた。
■新曲2曲。“スパイダー”は、英彦さんのすーぱーロックンロールなリフで始まる、いかにもバンド!って感じの曲。音だけ聴いてると、それこそレディキャロの新譜に入っててもおかしくないような王道っぷりだったのですが、なにしろあっちゃんが歌うと、とたんに沢田研二とエキゾチックスちっくな仕上がりに(笑)。きらきら、つやつやするんだよね。いい意味で歌謡曲っぽくなる。すーんごいかっこよかったな! アンコールでやった“モンタージュ”も、生音重視のバンドっぽい感じで、次のアルバムの方向性はこれで大体わかったかも。私はとても好きな分野なので、非常に楽しみ。



アンコール含め、だいたい1時間半くらいのセットだったかしら。とにかく全体的にアッパーでテンション高くて、メンバーもお客さんも、みんなで楽しもうぜ、という空気。うん、無条件に楽しかった! アルバム発売後に全国ツアーとして、今年中にもう1回は福岡に来てくれるかな。なんか次のアルバムの傾向からして、ハウスでギュウギュウに押されながら汗だくになって踊りまくるの希望なんですが(笑)、でもそうするとロゴス…は、さすがにちょっと小さいか。モナリザのツアーで1回ロゴスでも演ってますが、ステージ見るどころの騒ぎではなかった記憶が。