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カラフル・ライフ

カラフル・ライフ


キラキラしてる。若さあふれる、品のいい文系ギターロック。いかにも育ちがいいんだろうなあ、という感じ。曲もよくできてるしね。
んー、いいアルバムではあったが、新世代だのなんだのとそこまで持ち上げられるほどの衝撃は感じなかったのは、私は所詮旧世代なのか? 正直デビューが2年くらい前だったら、もう少し扱い地味だったと思う。
イギリスの新人青田買いも、少々弾切れくさいというか、フランツあたりから始まったニューウェイヴリバイバルみたいなネタが、一周回りきったというか。で、ちょっと毛色の変わったものを提示して、シーンの微妙な盛り下がり感をなんとか最小限に食い止めようとするメディアの思惑に、上手いことひっかかってしまったのがケイジャンなのかなあと。先日のHIGH TIMEでバッタリ会った、へなちょこUKバンド好きの知人と、そういう妄想話で盛り上がってしまいました。いや、根拠は特にないです(笑)。なんつーかな、イギリスは国が小さいから何かが流行りだすとあっという間に広がるけれども、収束に向かうのもまた早い。その点アメリカの方が、なんだかんだで国が広くて人種も多様な分、流行の伝播も遅いし、時間差が生じることによってその流行がだんだん変質してきて、なんか全然違うものが出来上がっちゃったりもするし、それに人口が多いから人口比的にも当然、ヘンな人も多い(笑)。私は洋楽聴き始めた当初からずっとUKモノが好きで、で日本のバンドにしても、UKロックに影響を受けた音楽をやってる人たちが好きだったわけです。しかしどういうわけだかそういう人たちって、かなりの高確率で途中からUS寄りの音楽性にシフトしていくのですね。長年それが、不思議で仕方がなかったのですが、うん、最近になってやっとその理由がわかってきた(苦笑)。飽きちゃうんだろうな。広がりがないから。
で、結局なにを言いたかったのかというと、ケイジャンは、ギターの音色とかオケの使い方のそこかしこにバーナードっぽさが垣間見えて、そこらへんには大変ニヤニヤできました、以上。あ、Vo,のダニーくんはかわいいと思う。