TAKE THE HORROR TRAIN

恐怖列車で行こう。


コロムビア在籍時代のベスト盤。デビュー10周年記念だとか。
当たり前のように廃盤ですが、受注生産のR盤にて入手。
ジャケットや、ブックレットの写真がかなりかっこよいので、オリジナル盤が欲しいのは山々なのですが、オークションでも見かける頻度はすくない*1ですな。大体元値の倍くらいの値段がついてるような。



アルバム別に収録曲を並べ替えてみると、

〝Angel Trip & Lucifer Kiss〟〝Ever Risin'〟

  • 『Reptile House』(1991)

〝Transylvanian Rose〟〝Reptile House Blues〟〝High Life〟

  • 『FUNNY FEARS』(1993)

〝Horror Train〟〝Pain Street(Decided Hit The…)〟〝13 Is My Lucky Number〟〝David James〟

  • 『bishop on the needle』(1994)

〝Soho Lovers〟〝Flintlock & Frockcoat〟〝Peaple Are…〟〝For The Winter Trees〟
当方、『FUNNY FEARS』以外のアルバムは未聴。




『FUNNY〜』『bishop〜』あたりの曲が、私はやっぱりしっくりくる。後者はなんとなく、『MY SWEET JOURNEY』に1番テイスト近い気がしたんだけど、どうなんだろう。
〝Soho Lovers〟なんて、ロマンチックでいいなあ、ホント。Bメロの、「ボレロを舞い バラを散らせ Spanish Flower」ってとこで、後ろで小さくカスタネットの音が鳴ってて、そんな芸の細かさが大好き。
〝People Are…〟は、WILLARD流のヘヴィ・メタルって感じ。音の質感が金属的で、本来の意味でのメタル、というか。これは歌詞が好きだな。IRAのテロリストの歌なんだけど言葉の使い方がおっそろしくスタイリッシュ。映画みたい。
〝For The Winter Trees〟、私がスロウナンバー嫌いなせいもあって、買った直後に1回さらっと聴いただけだったんですが、こないだふと思いなおしてちゃんと聴いてみたら、けっこう良かったな(笑)。ちょっとサイケ風味。
『bishop〜』、中古屋やオクでオリジナル盤が手に入るのなら、と思ってたのですが、もうあきらめてR盤買っちゃおうかしら。



THE WILLARD』は、けっこう評価は分かれるアルバムらしい。ていうか、影が薄い(笑)。
〝Angel Trip〜〟は、なんだか良くも悪くもヴィジュアル系ちっくで(笑)、私はけっこう楽しめてしまったけれど、〝Ever Risin'〟はあんまりピンとこない。この2曲ともに、楽器ごとに音が分離しちゃってるというか、フレーズがかみ合わずに平行線のまま流れてってるような感じがする。なんとなくガチャガチャしてる。
発売当時は「ハードなウイラードが帰ってきた!」みたいなキャッチフレーズつけられてたそうなんだけど、ハードというよりは単にウルサイ感じ(笑)。
『Reptile House』は、曲は好きなんだけど、あんまりこれ音が良くなくない?
なーんか、のっぺりしてて立体感がない録音になってるなあ。JUN先生のVo.も、なんだかえらくひっこんじゃってるというか、とーおくから聴こえてくる感じ。抑揚がない。ヴァニアンローズや〝Reptile〜〟は、ライヴVer.の方がずうっと躍動感があって好きだ。
このアルバムは、東京の友人が持ってるそうなので、そのうち譲ってもらおうと企み中。




全体的に、ゴシック&ホラー色が強い。黒のマントとか、全身レザーとか、そういういでたちが似合いそうな。
リズムが重く、直線的。パンクというよりは、素直にハードロックですね、これは。
聴いててつくづく不思議に思うのですが、なんというか、日本人のやってる音楽なのに、明らかに日本人離れしており、かといって洋楽っぽいのかといわれるとそうでもない(日本語がメロディにきっちり乗り切っているからだと思う)。
謡曲もビックリのポップな歌メロだけど、そのわりにあんまり歌謡曲の匂いがしない。演歌ちっくにもならない。本当にこれは不思議かつ稀有な個性だ。
JUN先生の声は、この時期の低音ヴォイスが1番好きかも。『TALLYHO』以降は歌い方がかなりやわらかく、自在になってるんだけど、この時期だとまだまだ固く、でもピッチはかなり揃ってきてるから東芝時代ほど聴き苦しく(あ、言っちゃった笑)はない。〝泣き〟の要素の少ない声。『FUNNY〜』あたりから、発声もずいぶん楽な感じにかわってきてるみたいなんだけど、ヴォイス・トレーニングとか通うようになったのかな。

BEST

BEST

*1:コロムビア時代のアルバムは、赤ジャケとレプタイルをよく見かけます