SPACE SHOWER TV『Jammin' The Piano Session 矢野顕子×上原ひろみ』

SPACE SHOWER TV Jammin' 〜The Piano Session〜


初回放送分、録画してたのをようやく全部見ました。


…なんかキ×ガイケダモノが2匹いるよ!(笑)
いやもうホントすごかった。1時間まるまる、アゴが外れっぱなしでヨダレ垂れそうな勢いで凝視してしまった。
上原さんは、映像で演奏してるとこ初めて見たのですが、本当に動物みたいな人ですね。これはホメ言葉。
指が勝手に鍵盤の上を踊り狂って、煙噴き上げてるのを、本人ももう制御しきれてない感じ。大きくて、手のひら分厚くて、ピアノ弾くためだけに授かった、みたいな手をしてますよね。うらやましいな。
で、矢野さん。なんというか、もう。
この方にとっては、ピアノを弾くということは〝演奏〟をするんでなくって、息したりしゃべったり、というのと同レベルの、日々の営みなんだよなあ。
たぶん、上原さんのソロコンサートだったら、そんなに面白くはないと思うの。パフォーマンス的に楽しいライヴにはなるんだろうけど、目の前で生まれたての音符が次々とあふれてくるのを目の当たりにするような、そういう感動は得られなかったと思う。
なんだいきなり〝ラウンド・アバウト・ミッドナイト〟始まったぞ、とか思ってたらいや違うぞ、これ〝ラーメンたべたい〟だぞ(笑)。で、ホントにいつ弾いてもいつ聴いても、毎回毎回まったく違う演奏で。〝ごはんができたよ〟も、〝そこのアイロンに告ぐ〟も。
ジャズでもロックでもポップスでもない、これが本当のボーダーレスな音楽というか。いや違うな。矢野顕子、でしかない音楽なんだよな。だってこれ、誰も真似できないじゃん。
やってる本人たちも、同じこともう1回やってって言われてもできないんだろうな。一期一会の音楽。すごいなあ。生で見たかったなあ。この場に立ち会えた方々がうらやましいです。あー駄目だ。上手い言葉がみつからない。ていうか、無理。
とにかくもう、いいもの見せてくれてありがとうございました、と。うわーなんだよ、〝中央線〟とか〝ばらの花〟とかもやってんじゃん! 完全版が見たいー見たいー。DVDにしてくれー。