Angelo/WINTER MOON

WINTER MOON(A)(DVD付)

WINTER MOON(A)(DVD付)

悪くはない。疾走感あって、スッキリしてて、綺麗な曲。ただ、どうしてもつかみはオッケー的な、フックに欠けてるというのはいかんともしがたい。もともと兄曲ってそういうのが多かったし、だから本来なら12曲入りのアルバムの中に3曲くらい収録されてて全体の流れの中でアクセントの役割を果たす、みたいなのが合ってると思うのであります。
Angeloについては、アルバムが出るまでは保留中です、いろいろと(笑)。ちょっとまだ、どういう方向にバンドを着地させようとしているのかキリトの考えが見えない。限られたコミュニティの中で好きなことをやってく、というのを潔しとはしてないはずだけど、今のところ純粋に楽曲だけ聴いたらそう思われても仕方ない気がするですよ。なんせ地味ですもの。どうにもこうにも華がない。売れる売れないはおいといて、もうちっと自分らにまるで興味ない一般大衆(笑)の耳を、むりやりこっちにねじってひねって穴かっぽじって聴かせる、くらいの強引さとパンチ力がないと、兄の目指してる地点は見えてこないと思うのさ。あくまでも楽曲にね。しかしPIERROTでそのパンチ力の役割担ってたのは、どっちかっていうとアイジ曲なんだよなあ。
まあでも、ライヴで聴いたらまたぜんぜん印象違うんでしょう。昔っから、この人らはどうも音源だとこぢんまりまとめてしまうというか、ライヴの音圧をぜんぜんCDに反映させられてないというか。音の線が細くなっちゃうんだよな。生だと、真ん中あたりのインスト部分は相当かっこいいと思う(え、兄のヴォーカルは?)。
どうでもいいけど、このジャケットどこの北欧シンフォニック・メタル・バンド?と思わず突っ込んでしまったのは、私だけじゃないと思うよ(笑)。