夜中にふととりとめもなく

THE SMITHSの〝HAND IN GLOVE〟が好きで好きで身悶えるほどで、いや好きというかなんというか。自分にとっての原風景のような曲というかなんというか。うーん上手い言葉を思いつかん。

ザ・スミス(紙ジャケット仕様)

ザ・スミス(紙ジャケット仕様)

世界から見捨てられた少年2人が、手に手をとって、自分たちを捨てた世界に復讐するのだと高らかに宣言する曲。思えば私の好きなソングライター・タッグというのは、ご本尊のモリッシー&マーはもちろん、スクワイア&ブラウンといいアンダーソン&バトラーといい、この曲で描かれている世界観と同じ〝匂い〟がするような気がする。『HOLY BIBLE』の頃までのマニックスは、バンド全体でそんな感じだった。実際はどうだか知らん。あくまでもイメージ。
最近だと、この2人がやはりそういう匂いをロコツに(笑)振りまいていて、リアルタイムでそれほどのめり込んだわけではないんだけれど、いまだになんとなく、行く末が気にかかる。
リバティーンズ宣言

リバティーンズ宣言

リバティーンズ革命

リバティーンズ革命

あと10歳若かったら、たぶん人生変えられる勢いでのめり込んで聴いてただろうな(笑)。ヒリヒリとした切迫感と、したたるような艶っぽさが、一緒くたになってどの曲からもどの音からもあふれてくる。カールとピートは並んだだけで、近来まれに見る〝絵になる〟2人だっただけに、本当にもったいない。2ndアルバムのジャケットは非の打ちどころなし、いつ見ても惚れ惚れとする完璧なロックンロールだ。



…わかってるんだ、君にはもう2度と会えない、と〝HAND IN GLOVE〟の最後、モリッシーは歌う。共謀しようと誓い合った少年たちの関係性は、あまりにももろくはかなくささやかで、でもだからこそ美しい。