たまには今どきのヴィジュアル系の話

遅い夕飯を食べながら、何気なくチャンネルをM-ONに回したところ、夢レジメガマソが出ていてついつい最後まで見てしまった。まあ、ぶっちゃけて言えば彼らの曲とかバンドそのものについては、非常にどうでもよかったりするのであるが、しかしあの涼平くんっつーのは面白い子だなあ。実は、しょこたんブログとまったく同じ感覚で、ぺこブログを時々読みに行っているワタクシ。めちゃくちゃ頭いいんだろうし、その頭のよさをあんまり隠してない感じ。バンドで成り上がってやるんだという野心もマンマンなんだけど、その野心のそもそもの出所とは、自分にはこれ(=バンド)しかないんだ、という切実な強迫観念。って、なんかこう書くとまるで若いころの某兄さんだなあ(笑)。まかり間違えば、いや間違わなくてもこれってものすごくイヤな奴なのだが、しかしなぜか彼に対してはあんまり腹が立たないというのが不思議。うんうん頑張れよ、なんて微笑ましく眺めてしまうのだ。私が歳をとったせいもあるのかもしれんが(苦笑)、それだけでもないように思う。
この間発売されたというマキシシングルのPVが流れたのだが、そこにおける涼平くんは、どうみてもIZAMのコスプレです本当に(ry状態でミニスカート履いてギター抱えて、きゃぴきゃぴ跳ね回ったりウインクしたりと狼藉の限りを尽くしていて、ああこれこそ見るも耐えぬギャクタイ、と思わず目を背けてしまったわけだが、それでもほんとにギリッギリのところで、不愉快な気持ちにはならなかった。可愛さ狙ってキモさ100倍、のその“キモさ”に、たいへん彼は自覚的。自分のそのナリというものが、いかに破壊力絶大(笑)であるかということを、ちゃんとわかってやっている。そしてさらに、その“わかってやってる賢いボク”を、一歩引いて冷静に眺めている自分、までいるくさい。とここまで書いてふと我に返った。いくらなんでもこれは私、彼のことを買いかぶりすぎではなかろうか(苦笑)。
曲はまあ悪くはないけど、2つの違う曲のフレーズを無理くりくっつけて1曲に仕上げました的な狙った歪さがそこここにあって、たとえばAメロBメロからサビにいたる転調の部分とか、ちょっとそういうのがあざとく感じてしまって素直に曲の中に入り込めない印象。でも、たぶんこの歪な感じが売りだったりするんだろう。ゲーム音楽とか作らせたら、なんかその世界では大家になりそうな気がするんだがどうだろうか。

星降町にて

星降町にて

ていうか、Vo.はふつーにキモかった…