TEARDROP

TEARDROP(初回限定盤)(DVD付)

TEARDROP(初回限定盤)(DVD付)


のめりこむようにじっくりと聴き込めて、でもサラっと聴きたい気分の時には、シチュエーションに合わせていい感じにBGMにもなる、というCDが最近は好きなのです。年とったかな(笑)。
で、この『TEARDROP』、見事にそういうアルバムになってます。よく晴れた休日の午前中、ふとん干したり掃除機かけたりしながら鼻歌まじりに聴いても意外と合うよ。“プレスファクトリー”とか(←実験済)。プレスファクトリーってあれだね、パティ・スミスの“PISS FACTORY”みたいなタイトルでいいね。にやっとしちゃう。
もーのすごく音がいい。「立体感を大事にした」ってどっかで(エキサイトのWEBインタビューだったかな)チバさん言ってたけど、ほんと楽器のひとつひとつの音の粒がシャキっと立ってて、それぞれに陰影あって、たいへんに聴きやすい。ぐしゃっとしたり、のっぺりしたとこが全然ないのね。楽器の音色が、メロディの邪魔をしてないといいましょうか。唄、ギター、ベース、ドラム、それぞれのメロディが綺麗に重なりあって、するするっと、耳に心地よく入ってくる。
“LUST”から“ジェリーの夢”にかけての流れがすごーく好き。トリップできる。“LUST”みたいな、こういう音を聴くための曲のよさは、最近になってようやくわかってきた。昔だったら、“ジェリーの夢”みたいな曲にぐっとくることもなかっただろうな、絶対飛ばしてた(笑)。
“バブスチカ”の詞が非常にツボ。ROSSOの、“眠らないジル”みたいな感じだ。あ、あとあれあれ“STRIPPER”のベース! なにあれなにあれあれやばい! しなやかでうねるようで、淡々と刻むところと天に向かって突き抜けるみたいに音が駆け上がってくところと、緩急がもう絶妙。ライヴで聴いたら、その場で倒れて起き上がれないと思う私(笑←めいわく)



一応DVD付を買ったのですが、正直ありゃいらん(失笑)。もうお布施のつもりで300円よけいに払いましたよ。まあ、FC東京のタオマフ巻いたチバさんなんつー珍しいもん見れたから、よしとするか…。
ハルキのネコ、めっちゃくちゃ可愛かったわー。