いろいろ物色

やっべええええジ・エナミーいい! 超いい! よすぎ!! 1曲目のそこはかとないThe Verve“This Is Music”っぷりにまずは盛大にコーヒーを噴き、2曲目のツェッペリンだかクイーンだか大変にわけのわからない大仰さにギャハハハと笑い転げ、3曲目のサビで完全ノックアウト。満面の笑顔で拳上げまくり(部屋でひとりで←アホ以外の何者でもない)。楽しい! 楽しすぎる! こういう無駄に構えのデカい、ギラギラに超売れ線の王道UKロックを堂々とぶっ放せるって素敵。やっぱりイギリスの若手バンドは、俺たち今から世界を変えてやるんだけどそれが何か?みたいにふてぶてしくDQN発言ビッグマウスかましてナンボだし、それに見合ったビッグスケールなサウンドを、臆面もなく鳴らして欲しいのだ。シンガロング上等! 60年代からこっちの英国ロックの歴史が、音に積み重ねられてるのが曲のはしばしからはっきりわかるし、その「歴史」が70’sパンクどまりじゃなくって90年代のブリット・ポップあたりまでフォローされてるのが、当時のリアルタイマーとしてはなんとも嬉しくて、思わずにやにやしてしまう。そして何より、というかこれが1番重要なのですがトム・クラークの声ってもうUKロック好きのツボど真ん中をどんぴしゃ突いてくるんだよね! UK声としかいいようのない、なんつーんだ、鼻詰まったみたいな甲高い声で唾まきちらしながらやんやんわめいているっつーか(笑)、このヴォーカル聴いてるだけでワタシはシアワセいっぱいでございます。最近UKバンドあんまり面白いのいないよな〜なんつって、USインディーかじってみたり、ニューゲイザーやらなんやらに走ってみたりしてみましたが、やはりオイラの基本ってこーいうコテコテなザ・UKサウンドなんだなー。再確認。



ところで、実はエナミー、1stは店頭でちょこっと試聴したのみでちゃんとは聴いてないんですけど、けっこう路線変わってるんだよね? 前のアルバムが好きだった人たちからしたらこのアルバムってどうなんでしょうか。ローゼズの2ndみたいな扱いなのかひょっとして?(笑)



I’ll Cure You With Electricity

I’ll Cure You With Electricity


先週のヘビロテアルバム。なんかパッと聴きはどんどんポップになってるのに、それに比例するかのようにぶっ壊れ感も強くなってるような気がするのですが気のせいでしょうか。ライヴどうなっちゃうんだろう、ドキドキ。


Open Door

Open Door


そしてデスキャブでほっと一息、と(笑)。本当にハズレがないなー彼ら。ケレン味もハッタリもなにもなく、とにかくひたすら曲がよい。ポップで開放感のある曲、カントリー風味のちょっと乾いた曲、哀愁美メロ曲とバランスもよいです。ジャケットも可愛らしくてたいへんお気に入りの1枚。