SIOUXSIE AND THE BANSHEES/THE SCREAM[DELUXE EDITION]

Scream (Dlx)

Scream (Dlx)

わざわざ取り寄せまでしてもらってたのに、買うのすっかり忘れてた! 鬼、私(笑)!
バンシーズは高校の時、BUCK-TICKに影響を与えたバンドとかいう触れ込みで、FOOL'S MATE別冊のBUCK-TICKムックで紹介されてて(つっても、実際にあっちゃんや今井ちゃんの口からバンシーズの名前が出てきた記憶があんまりないので、フールズ編集部の先走りっつーか思い込みっつーか、な気もしなくもない)、それがきっかけで聴くようになった。ポジパンだったりゴスだったりサイケっぽかったりダンスっぽいのもやったり、とアルバムによってけっこう音が違うんだけど、私はどの時期のも大好き。
とにかくスージーが好き。声が好きだし、ルックスもキャラクターも好き(さすがにここ最近は、体の表面積が往年の倍になってしまったが…)。
これは1stアルバムで、以降のどのアルバムよりストレートにパンク色が強い。ギスギスしてて、モノクロームで、響きが金属的。演奏は下手だし、スージーのVo.も一本調子でたいへんシロウトくさいんだけど、それが妙に呪術的に聴こえるというか、ぶっちゃけお経というか(笑)。しかしそれがキャッチー。不協和音も多いし、決して聴きやすくはないんだけど、とにかく耳に残る。
〝CARCASS〟とか〝MIRAGE〟なんて、すっごいポップだと思うけどなあ。絞め殺される寸前みたいな、〝HELTER SKELTER〟のカヴァーも、すっごくかっこいい。


で、これは2枚組のデラックス・エディションで、ジョン・ピール・セッションに出演した時のライヴ・テイク、デモ・テイク、オリジナルはシングルのみリリースだった〝HONG KONG GARDEN〟〝THE STARCASE〟なんかが大量収録。見開きタイプでビニール・コーティング仕様の装丁で、不気味なジャケット写真が大変美しい。ライヴ・テイクも、非常にかっこいいです。木魚バックにノコギリがギコギコいってて、その上に般若心経のっかってるみたいなテイクばっかりなんだけど、なんでこれがこんなにかっこいいんだろうなあ!
欲をいえば、もうちょっと78年当時の写真をブックレットに載せて欲しかった。
にしても、スージーは可愛い。キャミソールドレス?着てるステージ写真と、ピンヒールのブーツで踊ってる写真がお気に入り。


そういや、去年くらいのWILLARDライヴのアンコールで、〝CHRISTINE〟とか〝KILLING JAR〟のカヴァー演ったみたいですな。
どっちも大好きな曲だよこんにゃろめ。ああ、聴いてみたかった!