The View/Hats Off To The Buskers

ハッツ・オフ・トゥ・ザ・バスカーズ(期間限定)

ハッツ・オフ・トゥ・ザ・バスカーズ(期間限定)


久々に若いコの音楽(笑)。やっぱりこういうUKど真ん中の音は無条件で好きだわー。
本国では「オアシス・ミーツ・リバティーンズ」とか言われてるらしいですが、オアシスほど柄悪くなく、リバティーンズほどの切羽詰り感もない、もっとふわっと肩の力のぬけた、まっすぐなポップ。透明感と疾走感とさらっとした青臭さ、ちょっと人を食ったような捻りもきいてて、UKの新人バンドのデビュー作としては文句のつけようがありませんですね。〝Wasted Little DJ's〟はカンペキ。〝Don't Tell Me〟のそこはかとないスミスっぽさもよいし、次に続く〝Skag Trendy〟はXTCのようだ。平均年齢18歳だっけ? つったら、スミスとかXTCなんてこの子らの親が聴いてた世代だよ(笑)。うん、そーいうUKのポップ職人たちのエッセンスが、意識せずとも体の中に蓄積されてるというか、染み付いているんでしょうなあ。それを要するに、歴史だとか文化たとかいうのでしょう。ん? なになにこのコたちスコティッシュなの? んじゃ、イングランドの連中と一緒にしたら、ボビー・ギレスピーに怒られるわねえ(笑)。
ただこの手のUK産ギター・ロックバンドって、デビュー作はよくてもそこですべてを使い果たして(失笑)2枚目以降あれよあれよと失速していくのがどうも近年の傾向のようなので、問題は次のアルバムですね。2ndがよければホンモノだろうな。でも、このアルバムは本当に聴いてて気持ちよい。しばらくはヘヴィローテーションですな。
日本盤のボーナス・トラックもよいぞー。〝Posh Boys〟は最高! 思いっきりパンクに弾けてて!