9mm Parabellum Bullet/The World e.p.

9mmにドンばまりしてます。やばい、これはやばい。部屋でひとり、踊り狂うわヘドバンしまくるわで、ここ数日というものマジでえらいこっちゃだ。このクソ暑いのに。


The World e.p.

The World e.p.


ひとつの曲の中に、平気で5つ分ぐらいの曲の要素がぶち込まれてて、だから聴いた感触はすげえ歪つなんだけど、それがちっとも不自然じゃない。言いたいこと、鳴らしたい音がありすぎてあふれ返ってるからそうなってしまってるってのが、もうビシビシ伝わってくるのである。で、音はトチ狂ってんのに歌メロは胸を打ちぬく哀愁の泣きメロディ。たまらん。泣きメロのくせして、湿っぽくはないというのがまたたまらん。
なんだろう、この感じ。なにかにすごく似てる。曲そのものじゃなくって、聴いた時のファースト・インプレッションというか、がなんかこうすごくある曲に似てた。…ああ、思い出した! あれだ、LUNA SEAの“Precious…”だ!



そう、そもそも聴いてみようと思ったキッカケが、正直に申し上げればLUNA SEAだったんである。Jさんのライヴのオープニングアクトをやったり、ラジオにゲスト出演したり、メンバー全員LUNA SEA大好きらしいというのを小耳に挟んで、いわゆるヴィジュっ子じゃないのにそんなこと公言してくれるなんてアナタたちなんていい子なのかしら、とたいそう感銘を受けたわけである(笑)。で、聴いたのさ。“The World”はそうでもなかったけど、“Heat-Island”、これはきた。開いた口がふさがらなくてヨダレが垂れた。そして“〔teenage〕Disaster”で確信。満面の笑みでガッツポーズしながら床を転がりまわりながらヘドバンですよ(器用だな私)。そういう、『メンバーはLUNA SEAが好き』という前情報がインプットされてなければ気がつかなかったかもしれないけれど、この音には確実に、LUNA SEAのDNAが流れてる。断言しちゃう。LUNA SEAは、ヴィジュアル系の王道パターンをこしらえたバンド、なんてよく言われてて、それはいわゆる歌謡曲メロディだったり、ディストーションとクリーンのギター2本の絡みだったり、シンプルな疾走8ビートだったり、喉に絡まったみたいな粘着質な歌い方だったり。あともちろん、見た目の感じも。そういう面に影響されてるバンドは、若手ヴィジュアル系バンドくんたちにはいっぱいいるけどっていうかほとんどがそうなんだけど(失笑)、でもそもそもLUNA SEAは、いわゆるエモにも通じるようなハードコアな面、硬質で乾いててザラザラした荒っぽい部分もちゃんと持ってたバンドでさ。初期の曲、それこそ“Precious…”とか“Fate”とか“CHESS”とか、あとデジャヴとか。それを、一見畑違いのジャンルに属する9mmくんたちの音楽から、受信してしまったのですワタクシ。いやはやこんな理由で気に入っちゃって、ごめんよ9mmくん_| ̄|○