時間が過ぎていけばいくほど、あの音が体の中で、ぐるぐるぐつぐつと煮えたぎっていくような感じ。楽しかったというより、ここから帰りたくない、終わって欲しくない、まだまだもっともっと、あの中にいたい、あの音を浴びていたいって、かなしいともせつないともなんとも言いがたい気分になっていったのは、ひょっとしてこれがいわゆるひとつのサウダージってやつ?(笑)考えてみれば、まだ私バースデイのライヴ見るのって3回目なんだよなあ。彼らのやることなすことが新鮮でたまらないのは当たり前の話だ。そういえば、あんなにチバの表情がはっきり見える場所でライヴを見たのも、ミッシェルの時から数えても実を言うと初めてだったりする。Zeppクラスの大バコでしか、今まで見たことなかったから。目玉ひん剥いてどこに向かって飛ばしてんだかわかんないみたいな声でがなってるのも、飛び散る汗も、ギターかきむしる指先も、この目にしっかり焼き付けた。体中にありとあらゆる音のカタマリをぎっしりと詰め込んでて、それがどうしようもなく押さえても押さえても、四方八方に飛び散っていってしまう、チバユウスケという人は結局そういう生き物なんだなあと、今さらのように実感。うん、行ってよかった。
“ジェリーの夢”が、アタマの中でずっと鳴っている。『TEARDROP』の中では、1番好きかもしれない。モノクロで淡々としているんだけど、とても豊かな景色が見える。



やっぱり音楽っていいよね。