大阪に行ってきた


トンネルを抜けると、そこは雪国だったin大阪。
新幹線車中でうとうとと舟を漕ぎ、ふと目が覚めればそこは一面銀世界。行く場所間違ったのかと思った。11年ぶりの大雪だったんだそうだが、何もピンポイントで狙ったようにそんな時に旅に出るこたあないのになあ、自分。
阪急に乗り換え、今回の宿主である付き合い16年目に突入のT姉さん宅へ。駅まで迎えに来てくれる。夕食は鍋、と決めていたので途中のスーパーで買い物。カレー鍋がしたいよーと提案したところ、「部屋が臭くなるからやだ」と一蹴され、だったらキムチ鍋がいいと食い下がれば「Sが食えなくなるからやめろ」とこれまた却下。しょんぼり。カゴにあれもこれもと5人分の野菜と肉を放り込んでいたら、おまえ買いすぎだと呆れられた。そうか? 我が家はワタシと母の2人分で、これと同じくらいの量を毎回買っとるぞ。しんしんと降り積もる雪の中、つるつる滑りながら帰宅。
着替えを借りて、コーヒー飲みつつ一息ついていたら、昔のバンギャル仲間Y子さん・Aさん・Sちゃんが来襲。Y子さんとSちゃんは去年会ったが、Aさんとは1年半ぶり。とはいえこちらも15年近くの付き合い、1番付き合いの短いSちゃんですら知り合って10年。今となってはお互い好きなものも違うし、職種も生活スタイルもてんでバラバラだというのに、思えばよく付き合いが続いているものだ。新幹線の中で私が読んでいた『美的』を回し読みしながら、化粧品の話で大盛り上がり。ていうか、化粧品の話なんて久しぶりにしたわ(笑)。
鍋をつつきながら、LUNA SEA東京ドームのBS録画と、NHK地上波で放送されたドキュメンタリーを見る。INORANの可愛さに全員悶絶。37歳なのになんだあのつやつやぶりは。真ちゃんと並ぶと、半分くらいしかなかった。体の厚みが。杉原さんは化粧が濃すぎて、ただでさえ頬がこけてげっそりしているのにまるで骸骨みたいに見えた。RYUはなんか、あれだな。肥えたな。肥えたというか、緩んだというか…Jさんは変わってなかったねえ。あまりに変わらなさ過ぎて、かえって影が薄かった(失笑)。
私は結局ドームには行かなかったわけだが、こうやって改めて映像を見ても、ああくそやっぱり無理しても行けばよかった!というような、歯噛みするような後悔の念はあまり沸いてこず。行ったら行ったで、それなりに楽しかったんだろうけどね。10代後半〜20代前半にかけての私は、LUNA SEAを中心に生活が回っているといっても過言ではないほど彼らにのめり込んでいたことは事実なのだが、それは、私の物事を吸収する力も高く、また理想と現実の生活とのギャップにいろいろ物思うことの多かった時期と、彼らが1番ギラギラとエネルギーに満ち、天下をとってやろうという野望に溢れていた時期とが、幸運にもぴったり一致していたがゆえのことだったんだと思う。往年の名曲を並べたライヴに、いかに当時より5人の演奏技術や表現力がアップしていようと、今の私の価値観を丸ごとひっくり返すような衝撃や、日々の生活を送る上での活力となるようなものを感じられただろうかと問われれば正直答えはNOだし、仮に今後彼らが正式に再結成したとして、新しく生み出されるであろう作品群から、そういったものどもを当時と同じように受け取ることが出来るかどうか、その可能性も薄いだろう。ドームライヴ自体は別に反対ではなかったのだが、結局“なつかしさ”以上のものを感じることはできないのならば、まあ地元でサンパレスくらいのハコでライヴが見られるのであれば行ってもいいな、そうじゃなければ映像で後追いする程度で充分。そんな感じ。要するに、私はすごくLUNA SEAに対する理想が高いわけだな(笑)。その理想と、彼らの現実が食い違ってきてしまった時点で、私の中で彼らは消化され尽くしてしまってるのだ。しかしまあその程度には、彼らは私にとっては特別なバンドであったし、その意味においては他のバンドでは替えのきかない、唯一無二の存在であることだけは確か。…あれ、何でこんなこと書いてるんだ私?(笑) そんなつもりじゃなかったんだが。でも、1度はちゃんと書いておきたかったことでもあるので、こうやって吐き出してしまえてちょっとスッキリ。
持参のSWEET LOVE SHOWER映像を流しつつ、9mmくんたちがいかに素敵なバンドであるかを熱心に説いていると、Aさんが「この人○○選手に似てない?」とやおらちひろさんを指差す。某関西のJリーグチームに所属している選手なのだが、言われてみれば確かにすごく似ている。某選手を知るT姉さん以外の4人、床を転げ回って爆笑。おかげでちひろさんが、某さんにしか見えなくなってしまった。滝さんの落ち着きのないステージングが、大変好評を博し満足なワタシ。でもタクローの可愛さがいまひとつ伝わってくれなかったのが残念だ。
さんざん飲み食いし、11時過ぎに3人は帰宅。ビールをたらふくお召しであったT姉さんは、仮眠とらせてと言い残すなりベッドに沈没、そのまま爆睡。しまった鬼火を聴かせる時間がない!


翌日はT姉さんと共に日本橋を探索。最近大阪に行くたびに日本橋に足を運んでいるような気がする。妙齢の女性として、それは果たしていかがなものか。ぶらぶらと歩いていると、以前alter-m-nnさんに教えていただいたレンタルショップK2を偶然発見。



喜び勇んで潜入するワタクシ。入口のすぐ横に、プレミア商品の並んだガラスケース。おおお裸のラリーズのCDがある、しかも2種類!  初めて現品見た! はちまんごせんえん!! 福岡のまんだらけのショーケースにて、手塚治虫の『新宝島*1を見た時以来の衝撃(笑)。店内は、背の高い什器にこまごまとジャンル分けされたCDがところ狭しと詰め込まれていて、好きな人にとっては非常に心安らぐ空間(笑)。こんな店が近所にあったら、棚の1番上の端から1番下の端まで借り尽くす勢いで通うだろうなあ。しかしウィラードの『GONE WITH THE WIND』は残念ながら在庫ナシ。dipも、未入手の13シリーズと『WEEKENDER』はナシ*2
ちょこちょこと中古CD店を見て回り、2点捕獲。



『galax2』は、もちろんDIP THE FLAG“生”スタジオ録音ヴァージョン目当て。スージー&ザ・バンシーズ『PEEP SHOW』は、昔愛聴していたのだが手放してしまったので、久しぶりに“THE KILLING JAR”が聴きたくなって購入。再発盤ではない、発売された当時のオリジナル盤。とはいえ、帯ナシ国内盤1500円は高いと思うが、まあ新品ももはや店頭ではみかけないし、Amazonで買うのも億劫なのでいいか…T姉さんは、DER ZIBET『思春期』?&?をオリジナル盤にて購入。どうでもいいが、『POP MANIA』を4軒くらいの店でみかけた(笑)。以前ウィラード『TALLYHO』をプレミア価格*3にて捕獲したショップも冷やかす。相変わらずウィラードはプレミアショーケース入り。在庫は2枚。『WILL』が¥6,500、『HELL BOUND EXPRESS LIVE』が¥7,000。『HELL BOUND〜』は、以前見かけた時には確か¥4,000だったと思うのだが、えらく値上がりしたな。何故だ。
どうでもいいが、



非常に心の琴線に触れた建物(笑)。
難波に戻って小休止。ケーキとコーヒーでエネルギー補給した後、本来の目的地である心斎橋へと徒歩で移動。

*1:極美の初版本に500万の値がついたこともあるらしい。私が見たものは200万だった

*2:リトルモアからの発売分と、何故か“SUPERLOVERS〜”のシングルがあった。ヤマジソロ3作は、オリジナルの形で在庫あり

*3:帯付き美品で¥6,800だった