サマソニ覚書&落穂ひろい@その3

もはや記憶もおぼろげですが(えー)、サマソニ夕刻〜宵の口編。


もう今年のSONICは、マーキュリー・レヴのすんばらしいステージでじゅうぶんおなかいっぱい! 元取ったわ! というわけで、MEWはすっぱり諦めて、当初の予定通りエナミーを観ることにする。その前に、オアシスにて一服&軽く腹ごしらえ。ド本命のナイン・インチ・ネイルズに備えてOCEANに旅立つC氏とはここでお別れ。エイフェックス・ツインに後ろ髪引かれまくりながら当日最終の新幹線で帰博し、翌日は朝から仕事*1Zeppチャットモンチー×ピロウズ対バンライヴを見てきたらしい。元気だなオッサン…


THE ENEMY@SKY STAGE


オアシスで一休みしてたので、アタマ何曲か聴き逃す。にしても、SKYへの坂道をえっちらおっちら登りながら、聴こえてくる音漏れに、「ああ、これぞ我がホームグラウンド…!」と思わずうっとりしてしまったわけですが(失笑)、やっぱりこういうコッテコテの、ラッドなUKスタジアムロックの系譜は、無条件で好きなんだよなあ私。この子たちの場合は曲の良さはもう本当に折紙付きなので、あとはどれだけライヴで、その"良い曲"に説得力を与えられるかどうかだと思ってたんですが、演奏はいかにもライヴ叩き上げという感じでしっかりしてるし、歌も上手いし(声がたいそう好み)ステージに立った時の華もある。フロントマン+ジ・アザー・ツーじゃなくって、3ピースのバランスもいいし、安心して観てられるバンドでした。それにさ、ほら、なんといっても可愛い!(笑)紅顔の美少年的な線の細い可愛さじゃなくって、なんていうの、男の子から大人の男になりかけの時期特有の可愛さっつーのか、硬派でストイックな男の子ならではの、清潔かつ健康的な色気? ワルぶってるんだけどほんとはいい子なんだろうなー、的な?(笑) もーおばちゃん、可愛いなあ可愛いなあってニコニコしながら見守っちゃったわよ! でもきっと、可愛いなんて言われたらムッとするんだろうなークラーク君は、それもまたよし!(笑) このまま正攻法貫いて、すくすくと育っていって欲しいです。音楽的冒険だのなんだの、そんなことによけいな色目使わんでよろしい(笑)。みんなで無心に歌って、拳上げられる"いい曲"を、ひたすら書き続けてくれればそれでいいじゃない。そういうバンドは絶対に世の中に必要なの。おばちゃん見守ってるよ! 惜しむらくは、時間が短かったこと…正味30分ちょいしかやってないんじゃないのか? もっと聴きたい曲いっぱいあったのになー(´・ω・`) でもまあ、アンディの素敵に細マッチョなハダカ上半身をじっくり堪能させていただきましたので(そこか!)、それで相殺(いいのかそれで)。あとクラーク君は、写真でも一目瞭然といえばそうなんですけど、ナマで観るといっそうはっきりと、頭頂部がヤバかっ…いやそのごにょごにょ…前髪が汗で束になって額に張り付いた上に、折からの風にあおられて…いやいや、なんでもない。なんでもないってば。



RAZORLIGHT@SKY STAGE



で、エナミーが持ち時間大幅に余らせて終了してしまったので(失笑)、あまりの手持ち無沙汰に一瞬このままOCEANに下りて、トレント様の日本最後の雄姿を拝んでくるかと本気で考えたのですがw、しかしそもそも今回のサマソニ行きの目的は、エナミー〜レザライ〜カサビアン、というコテコテUKロック3連発を食らってUKラヴァーとしての自己満足にひたる、というものであったことをすんでのところで思い出して事なきをえる(笑)。ひたすらタバコ吸いまくって時間つぶし。転換待ちの間は、予想されていたとはいえあまりにも人が少なく(死)これ仮にもセカンドステージのトリ前だっつーのに大丈夫かいなとひやひやものだったんですが、なんだかんだで開演直前には、前方はそこそこ埋まってたかなー。思ったより男の子が多かったな。で、レイザーライトですが3rdアルバムがあまりにもあんまりな壮絶地味っぷりだったので、ライヴもそんなに期待はしてなかったっつーのが正直なところ。実際にライヴ始まってしまえば、それなりに面白くは観てたんですが、うーん…やっぱりちょっと食い足りなかったな…。ジョニー・ボーレルと単なる仲間たち、という印象なのね。これが"愉快な"仲間たち、ならフロントマン+その他大勢でも違和感なく観られるんだけどなー。ジョニーさんは、このクソ暑いのにひとりけったいなロングジャケット羽織ってご登場、クネクネしたりヘンな動きで煽ってみせたりするところは正しいUKポップスターの系譜、という感じで失笑交じりに楽しませていただきましたが。3rdからの曲も少なかったし、なんかあんまりちゃんとバンドとして機能してなかったような気がしてしまいましたよ。若干消化不良のまま終了。



 

レザライ直前の、SKYステージからの夕焼け空。サマソニの1番いい時間帯だと思うわけだ。
ここでナイン・インチ終了後、SKYに移動してきたTねーさんと合流。ブンサテでうっかり前方のモッシュに巻き込まれて吹っ飛ばされたりしてたらしい(笑)。お疲れ。



KASABIAN@SKY STAGE


いやー楽しかった! ひたすら無心に踊りまくって、いい汗かいた!(笑) ヴラドはじまりのLSF締めで、"Reason Is Treason"のけー!あい!えるえる!がなかったことを除けば、初心者がライヴで聴きたい鉄板の定番曲ばっかりやってくれたので満足。オジー・オズボーンはたまた金八フレイヴァーなロンゲをばっさり切ったミーガン氏は、キモキャラからふつーに愛嬌のある太目の(※重要)イケメンになってて、なんか…期待してたほどキモくなかった…(何を期待していたのだ)。ライヴ写真でしょっちゅう見る、あの両手を挙げるいわゆるYの字のスタイルというか「咲き」のポーズというか(笑)、も思ったより頻発してなくってけっこうふつうだったような。単純に体調よくなくて*2そうなっただけなのかしらん。やたらと「オーサカ! スカイ! アリガト!」を連発してたのはバカのひとつ覚え和みましたよ。いいヤツだ。で、ナマで聴く彼の声は、やっぱり魅力的だった。ものすごく歌が上手いってんじゃないけど、なんかこう、独特のうねりを持った声だと思います。あとセルジオはやっぱりかっこいい。背高くてスタイルばつぐん。シンガロング要求されたのに声が揃わなくて、トムが困惑してたりとか、バンド側も全体的に音ちっちゃくって、"Underdog"のイントロのギターがわけわからんくらいにスカスカだったのにずっこけたりとか、必ずしも万全とは言いがたかったけど、それでも踊って歌って拳上げて、1日の締めくくりとしてはじゅうぶん楽しませてもらったライヴでございました。うーやっぱ単独も見たいなあ。けーあいえるえるやりたいし、歌詞もちゃんと覚えて歌いたい。『EMPIRE』の来日ツアーでは福岡にも来てくれたけど、今回はどうだろうか…
そして私は、あまりに無心に踊りすぎたおかげで、パンツのポケットに突っ込んでた携帯を落っことすという失態*3を犯し、ものの見事にエイフェックス・ツインを見逃したのでございましたとさ。よけいな手間かけさせてしまって、Tねーさんにはマジすまんかった。


とまあそんなわけで、今年も無事にサマソニ終了しましたお疲れさまでした。今年は、去年のヴァーヴみたいにこれ!という突出したアクトはなかったのですが、興味のあるバンドをまんべんなく観れて、期待を大幅に裏切るアクトもなく、マーキュリー・レヴのように新しい発見もあり、という感じ。ある程度去年で勝手もわかったので、水分と塩分は欠かさずとり、適度に体も休めつつで具合が悪くなることもなく、おかげさまで効率よく各ステージを回ることができました。そういや今年はメインステージには、1度も足踏み入れずに終わったな(苦笑)。来年も、招聘アーティスト次第で行くかと思われます。むしろサマソニはそれさえ外してくれなければ、万事OK(笑)。とはいえ、大阪と東京の出演アーティスト格差といったら今年はもう酷いもんでしたので、そこらへんはもうちょっと何とかして欲しいなあ。いいなあ東京、THE BAWDIESがOAとか…

*1:私は休み

*2:結局新型インフルじゃなくって、ただの風邪でFA?

*3:幸い無事に見つかりました