THE DAMNED/STRAWBERRIES

えーと、ちょっとアレな物言いになってしまってナンなのですが、その昔WILLARDご一行様がダムドのパク(ryといわれていた、とこう、物の本とか当時を知る方々の証言とかがあったりするわけですが、今までワタクシずーっと、いやそんなそりゃ影響受けてるかもしれんけど、そこまで目くじら立ててぎゃあぎゃあ言うほど似てねーじゃん(笑)、と思っておりましたのですよ。『STRAWBERRIES』聴くまでは。


Strawberries (Dlx)

Strawberries (Dlx)


わはははは前言撤回。似てるわこりゃ(爆笑)。
聴いてる間中、笑いが止まらなくって参りました(失笑)いや、具体的にどこがどうってんじゃないけど、なんか全体的に。ああそうか、JUN先生こういうのがやりたかったのねえ東芝のころまでは、という(笑)。おかげさまで、自分の中で、少々落としどころが見つけられずにちょっともてあましていた『THE TOWN IN DESTINY』が、突然ストンと腑に落っこちてきましたよ! とても今晴れ晴れした気分だ!(と叫んでいきなり『TOWN〜』を聴き返しはじめる馬鹿がここに)
まあそれはそれとして、真面目な話今んとこダムドのアルバムの中では、この『STRAWBERRIES』が1番好きです。1stよりマシンガンよりブラック・アルバムより。この3枚、どれもかっこいいし好きなんだけどなんかちょっと微妙に自分の中の音楽を選ぶ基準軸から外れる部分が3枚ともに少しずつあって、なんか喉に小骨が刺さったような感じがどうしても拭えなかったのですが、『STRAWBERRIES』にはそういうのが全然ない。いっさいない。このアルバムさえあれば他はいらない*1、極論すると(笑)。ポップさと毒々しさ、キュートなんだけどなんかキモい、そのへんのバランスが絶妙通り越して奇跡的ですね。豚のアタマにイチゴをのっけてしまうというこのセンスからして、余人には到底真似できたもんじゃない。ブックレットの裏面は、ぐしゃぐしゃに潰れたイチゴに囲まれて子豚さんがつぶらな瞳でちょこんとたたずんでいるという絵面なんですけどこれもほんっとサイコー。黒地に毒々しい真っ赤なイチゴのピクチャーレーベルもサイコー。こういうヴィジュアルが、そのまんま音になってる感じです。派手で馬鹿で、ゴージャスなんだけど安っぽくて、ラブリーと悪趣味きわきわの、でもギリギリのところで冒しがたい気品がある。ヴァニアンだけでもキャプテンだけでも、これは出せない、二人そろってのものなんだろうしその上でラットの馬鹿太鼓があるからちゃんとロックしてるし。いやあこれはほんとかっこいい。よし、今なら心から言える! ダムド最高!(笑)

*1:いや嘘、マシンガン〜はいる(笑)