『さよならヴィジュアル系』に関する大変瑣末な落穂拾い

非常に興味深く、というかああもうわかるわかる!! と首がもげてすっ飛んできそうな勢いで頷きまくりつつ読んだのが、現ロッキンオンジャパン副編集長・井上貴子さん*1の項。世代的には私の方がわりと下になるはずなのだが、10代当時の行動様式がほぼ同じだった*2(苦笑)。
で、私はXだのBUCK-TICKだのLUNA SEAだのの、要はヤンキー文化に土足で踏み荒らされた後の(笑)文化系“らしきもの”ロックであるところのV系に、素直にどっぷり持ってかれてたわけだが、当然そういったバンドがリアルタイムでぶいぶいいわせてた当時にだって、彼らのヤンキー臭さにどうにもこうにも馴染めない、ちゃんとした(笑)繊細なロック文学少女たちは生息していたはず。そういう人たちが、V系村を忌み嫌いつつ(笑)聴いてた日本のロック*3が、たぶんDIP THE FLAG〜dipであったり、一部の渋谷系(というのも死語ですな、もはや)であったのではなかろうかとふと思った次第*4。オリーヴ少女とV系少女って、けっこう紙一重なところでつながってるような気がするんだよな。方向性が対極なだけで、根っこは同じ。いわゆる『下妻物語』の論理(笑)。でもって、Plastic Treeは本来そちらの系譜に連なるバンドのはずなのだが、なぜかいつの間にかネオ・ヴィジュアル系*5とやらに収まってしまっているのが時代の流れというかなんというか。
それにしても、由緒正しい“繊細なロック文学少女”たちは、このご時世ほぼ絶滅危惧種といってもよいのだろうが、まったくいなくなったわけでもないだろうし、そういう子たちは今どんな音楽聴いてるんだろうか。ART-SCHOOLとかか?(笑)

*1:それにしても、エコエコアザラク時代の井上さんは美人であった

*2:しかしさすがに私は、吸血鬼に襲われるのを夢見て夜な夜な眠る前に窓を開け放ったりはしていない

*3:ちなみに、筋少V系と一部リスナーがかぶっている

*4:COALTAR OF THE DEEPERSもそっち側のバンドだと思う。当時の客層知らんからアレだが。

*5:いつも思うのだが、奴らのどこが“ネオ”なのだ